病気は、なぜ起こる?
「福田-安保理論」は、きわめて明快にその答えを教えてくれます。
諸悪の根元はストレスによる交感神経の異常な緊張だったのです。
では交感神経が緊張すると、私たちはどうなるのでしょうか?
交感神経が緊張すると・・・
「冷える・ためこむ・緊張する」ということが引き起こされます。
具体的なメカニズムと症状は以下のようになります。
@ 顆粒球が増え、リンパ球が減少します。
そして、その短命な顆粒球が死滅するときに放出する活性酸素は組織を破壊します。
すると、ガン・炎症性の疾患・糖尿病・動脈硬化などが発生します。
A 交感神経が緊張するとアドレナリンと呼ばれる神経伝達物質が放出されますが、
アドレナリンは血管を収縮させる作用があります。
そしてこの作用によって、全身で血流障害が起こります。
血液は全身の細胞に酸素や栄養を運搬しながら、二酸化炭素や組織で生じた老廃物を回収します。
そのため、
血行が悪くなれば、体に必要なものが届かず、老廃物や毒素など不要物が蓄積していきます。
そしてそのまま、
体に疲労物質や発痛物質が蓄積すると、
肩こり・腰痛・ひざ痛などの痛みが起きます。
また、こうして老廃物や毒物などの不要物が蓄積すると(血流障害)、
アトピー性皮膚炎・気管支喘息・花粉症などが起こるのです。
(アトピー性皮膚炎で発疹や浸出液が出るのは、”ここに不要なものがたまっていますよ、洗い流してください”というサインです。 )
さらに、血行の悪化により、
組織が酸欠状態になると、
手足の筋肉の動きが悪くなったり・マヒなどが起こります。
また、こうした血流障害が進むと、冷え症・心筋梗塞・高血圧・脳梗塞などの循環系の病気が起こ るのです。
B 交感神経が過度に緊張すると、内臓諸器官の分泌・排泄えを促す副交感神経の活動が 抑えられます。
すると、ホルモンや神経伝達物質などが分泌されにくくなったり、内臓の排泄能力が著しく低下し
たりして、
老廃物や毒物を処理できず、体内にため込むようになります。
そしてその結果、便秘・胆石などが起こるのです。
また、多くの治療で使われているステロイド剤は、体内で酸化し、組織を破壊する毒物に変わりますが、
排泄能力が落ちるとこれを排泄できません。
そのため、アトピー性皮膚炎でステロイド剤を使用すると悪化するのです。
C 神経伝達物質が十分に分泌されないために、
目がかすむ・味覚が鈍る・耳の聞こえが悪くなるなど知覚機能の低下が起きます。
D 交感神経が緊張することで、精神的な緊張や興奮が続くために
、
不眠・怒りっぽい・イライラなど心身にまたがる不快な症状が起きます。
以上のように、交感神経の緊張状態によって、実に多くの病気が引き起こされているのです。
一方、副交感神経が緊張状態で起こる病気はさほど多くありません。
というのは、副交感神経は体を休めたり、リラックスさせるために働くので、
緊張状態が起こっても、体に大きなダメージとはならないのです。
ただ、ここで注目すべきは、アトピー性皮膚炎の人は、副交感神経優位の人だということです。
先ほどは、交感神経の緊張でアトピー性皮膚炎になると言いましたが、これはどういうことなのでしょうか?
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更新日時 :
2005/08/12 17:48:13 +0900.