Dr.Fujitaのコメント: 世界各地には、癌の発生率が極めて低い民族がいます。
ここでは、B
ガンは、全身の代謝性の病気である。
そのため、癌腫そのものだけをいくら研究してもその本質には迫れないというのが、現代医学のぶち当たっている壁なのです。
以下、第3章からの引用です。
第三章 決定的試験
「癌のビタミン理論」を証明、あるいは反証する最良の方法は、長い期間にわたって、
多数の人間に、何千という番号をつけ、豊富な「B17食品」を与え統けて、その結果を分析することである。
これこそ、まさに最も「決定的な試験」なのである。
幸いにして、このようなことは既に行われている。
西パキスタン、インドおよび中国に囲まれたヒマラヤ山脈の片隅に、「フンザ王国」という小国がある。
この国は住民が驚くほど長寿、健康なことで世界的に知れわたっている。
100歳以上の長寿者は普通で、120歳以上の長寿者が何人もいる。
長寿国とビタミンB17
現地に行った医学調査団の報告によると、「フンザの国民に癌は見つからなかった」という。
現在認められている科学の解釈では、なぜフンザ人が癌にかからないのか説明がつかない。
しかし、フンザ人の食事にはアメリカ人の平均的食事にくらべて200倍以上のB17が含まれているのは注目すべきことで、
また、興味を引くところでもある。
-中略-
B17が豊富なエスキモー食
″エスキモー人″も長年、医学視察団の調在を受けたが、その結果、一般的には癌にかかっていないことがわかっている。
「癌は文明病か-その人類学および歴史学的考察
エスキモー食には、B17が驚くほど豊富である。
これはトナカイや、その他の草食動物、北極のツンドラに豊白品に産するべニハナイチゴなどから摂取できる。
彼らには、ツンドラで育つ新鮮な草が一杯つまったトナカイの胃の中の成分から作ったグリーン・サラダと呼ぶものがある。
ツンドラ地帯には生えている草類のうち「アロウ草」(学名Triglochin Maritima)
は一般的なものである。
アメリカ農務局の研究の結果、アロウ草は他の草類よりB17が多いと発表されている。
エスキモー人が、伝統的な食生活から西洋化した食生活に変わるとどうなるのだろうか。
その結果は、平均的なアメリカ人よりもはるかに癌が多発するようになった。
-中略-
この問題を精力的に研究したクレブス博士によると-―
歴史的および人類学的な記録から、いろいろな北米インディアン族の摂取する「B17食品」の分析を行い、
これは有効であるとの確たる証拠を発見している。
そうである以上、「B17食品」に対する毒性観念は永久に追放すべきである。
いくつかの部族では、一日当たりのB17摂取量は8gにもなっている。
”モドック・インディアン”についての私の資料は、とくに完全なものである。
-中略-
癌とはまったく無縁な人たち
話を1913年までさかのぼらせてみよう。
暗黒アフリカに医薬を伝えた、世界的に有名なアルバート・シュバイツァー博士は、癌の基本的原因の究明に着手し始めていた。
その結果、博士は何も特殊な物質を分離したのではないが、「食物の違いが鍵である」という考えに自信を持っていた。
シュバイツァー博士は―
1913年、ガポンに到着したとき、癌の症例にあわなかったので驚いた。
海岸から200マイル奥地に入った現地人には、まったく癌がなかった。
もちろん、まったく癌がないとはいいきれないが、私も他の先発医肺たちと同じ意見を持っており、
「もし癌があったとしても、非常に珍しい例に違いない」といえよう。
癌がないのは、土着民の食事がヨーロッパ人のものとは違っているからだと思われる。
海外派遣医師の報告書や医学雑誌には、「世界の中には癌と無縁の人種がいる」ことがしぱしば発表されている。
ある時には熱帯地方や北極圏にみられ、ある場合には多量の肉を食ベる狩猟民族であり、
あるいは、ほとんど肉食をしない菜食人種である。
どんな地方、どんな人種であっても、癌のない国々で共通な点は、癌の少ない人種ほど、
摂取する自然の食物の中に「B17」が比例的に多量に合まれている点である。
-中略-
これ以外に、宗教上の主義からほとんど肉食をせず、B17を含む、穀類や野菜およぴ果実をぜ食べている集団として、
ユタ州の「モルモン教徒」がある。
ユ夕では73%がモルモン教徒であり、癌の発生率はアメリカの平均より25%も低い。
プロポ市を含むユタ郡では90%がモルモン教徒であり、癌の発生率はアメリカの平均よりも、女性で28%、男性では35%も低い。
-中略-
貴重な自然食の有効性の分析
この20年間、「癌に対するビタミン理論」に賛成して、食事もそれに合うように切り替えた人々は、確実に増えている。
-中略-
もう一度、繰り返して述べよう。
最低4人に1人の割合で癌で苦しんでいるのに、ほとんどの人がなぜこの恐ろしい病気にかかるのか、その理由を知らない。
非常に大多数の人々が対象となり、かつ集積された理論も極めて膨大なものとなるため、それぞれの例証はなかなかあげきれない。
しかし、医学界のほとんどの人が癌のビタミン欠乏説に強く反対している現状を見るにつけ、
これを単なる推論や論理のみにとどめておきたくない。
また、この説にこそ論理の筋道があり、B17がなぜ劾くのかを理解できるように、もっと科学的に補強していきたいと思う。