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Dr. Fujita のゲルソン食事療法 体験記

 さて、いよいよ実践開始です。

Dr. Fujita の考えは、

「自分が実行出来ないような事は、とても患者さんには勧められない!!」

と、言うものです。

 ですから、患者さんに勧める前に、自分で経験してみようというわけです。

世の中、口で言うのは簡単です。実行してこその言葉です。

 そんなこんなで、まずは野菜ジュースから始めました。

星野先生の本では、ジューサーは一般に使われているもので十分だと書かれてありましたが、
10年間で3台目ということもあり、
すこし本格的なジューサーを選びました。

 低速で搾るタイプのちょっと変わったジューサーです。

搾る際に、熱が加わらず、ビタミンや酵素が壊れにくいとのこと。

一般に使われているジューサーは、絞れるジュースの量が少ないのでは??という基本的な不安もあったのです。

 初めにニンジンを絞ってみました。
思いの外、ジュースの量がとれます。これを飲んでみると予想以上に甘くておいしい!!
これはいけそうです。1日10本くらいのニンジンは軽く飲めそうです。

 次にリンゴ、これは全く問題なし。すこし甘すぎるほどです。

 キャベツ、やや癖がありますが、キャベツ単独でも飲める程度です。

 と、ここまでニンジン2本、リンゴ1個、キャベツの葉2枚。これらを混ぜ合わせ飲んでみました。
とてもおいしい!!量的にも問題なく、これなら1日2Lはクリヤーできそうです。

 ジューサーの後かたづけ、ちょっと面倒??まあ、専用のスペースがあれば問題ないか?

 ここで最も不安な塩抜きの食事の始まりです。

これは、困難を極めそうな予感があります。
以前、免疫力を高める食事を作ったときには、肉や牛乳を使いませんでしたが、味付けはそれなりにしっかりと付けていましたので---。
星野先生の本でも、まずい!!らしい。

 そこでまず紹介されてあるヒポクラテスのスープなるものを作ってみることに。
(ヒポクラテス、さすがに医聖と言われるだけあってスープよ、お前もか----などと感心しつつ)

煮詰めすぎたのかスープというほど水気がない??最後にミキサーにかけたのがまずかったのか?
煮詰める火が強すぎたのか?まあ、でもジュースを大量に飲むことを考えれば、これはこれでいいかも?
さて、お味はと言うと美味しいというわけにはいきませんが、なんとかなりそうな感じです。

 とりあえず、ここまででDr. Fujita 用のゲルソン療法を開始することにしました。

朝はバナナ1本と野菜ジュース200CC(これまでは調整豆乳を飲んでいたのですが、よく見るとクリームが入っていたので中止、

それではと、試しに無調整の豆乳を飲んでみましたが、これなら豆腐を食べた方がずっとマシな感じなので、放棄)

昼:野菜ジュース200CC、ヒポクラテスのスープ200CC、玄米ご飯と普通の食事の副菜を少々
(なるべく早くに、無塩のレシピを作らなくちゃいけません)

PM3時:野菜ジュース200CC

夜:野菜ジュース400CC、ヒポクラテスのスープ200CC、玄米ご飯と豆腐もしくは納豆。
できるだけ塩を減らしたおかず(週に2回は、魚にしてみます??)

 こんな感じでスタートさせました。目標は高血圧と痛風です。

 Dr. Fujita の現在行っているのは、次の項目です。

 ・電子鍼

 ・臨界水(主に食事に使っています。お茶に入れたり、調理に使ったり、お風呂に入れたり、洗濯機に入れたりと様々)

 ・月のしずく(こちらは、ひたすら飲んでいます)

 ・銀水のスプレー(痒みのあるところや、手、顔などに吹き付けています)

 ・黒ニンニク

 ・ゲルソン療法

 ・超高濃度ビタミンC点滴療法(1回/週)+ プラセンタ1

そして、ゲルソン療法をかってに4段階くらいに分けようと思っています。

何故ですって?

ゲルソン療法を忠実に行えるのは、命に後がない患者さんだけだと思われるほど、制限が厳しいのです。

 これではせっかくのゲルソン療法も普及のしようがありません。

 そこで、少しでも多くの方にこのゲルソン療法を知ってもらい、また実行してもらうために病気の程度に合わせて、制限を緩めたコースを作ろうというわけです。

(ゲルソン先生ごめんなさい)

 これからDr. Fujita が主に塩の部分で取り組みやすいものから、ゲルソン療法と心中するつもりのレベルまで、試食しながらモデルを組んでいきますので乞うご期待!!

 4月中にはなんとか完成させます。 

 さて、Dr. Fujita の経過報告

3/24、ゲルソン療法開始。開始時の体重70kg。このところ、やや食事量が多く体重も少し増えています。
(76kgあった体重を、夕食を腹八分とすることで、70kgまで減らしました)

 全体的な食事計画は、

 @ジュースを1日1Lを目標に飲む

 A玄米ご飯とする

 Bヒポクラテスのスープを1日2回

 Cアルコール禁止

 Dコーヒー禁止

 E豆腐、納豆、サラダを副菜にする

 F揚げ物禁止

 G肉・魚の禁止

 H塩分を含む副菜は、昼食に少々摂る(昼は病院の入院食を食べるため)

 Iお菓子のたぐいも禁止

 J土・日曜日は軽めの普通食とする

3/26、開始3日目にして早くも変化が---。体重が68kgまで減っています。

血圧は長年苦しめられています。最低血圧が特に高く、100以上あることも普通でした。

ひょっとして血圧もと思い夜寝る前に測定、124/80。なかなかいい感じです。

 血圧は下がり続け、翌3/27就寝前117/76。こんな血圧見たことがありませんでした。

3/28 朝、130/81。そこで、ブロプレスという降圧剤を4mg →2 mg に変更してみました。

仕事中も120/80と絶好調!!来週にはブロプレスを中止できるかも??

 尿酸値は、薬を飲んで(どうしても下がらなかったので、2週間ほど前から薬を飲んでいました)8.2から5.8まで下がっていました。
これも3/27から中止しました。こちらは5.8を維持したままです。

 ゲルソン療法も2週目に突入!

尿酸値は、徐々に下がって、5.3となりました。
体重は67kgと少しずつスリムになっています。

 血圧は、ブロプレスを2mg に減らしましたが、最高血圧は140〜150、最低血圧は80〜90と微妙な状態です。
減塩で
Na は減っていると思うのですが、ジュースは仕事をしつつという状態のため、思ったようには飲めていません。
K の供給不足か?

 今週からゲルソン療法用のレシピの試食が始まりました。

本に載っているアメリカ版のレシピは、さすがにきつい??

 今日はオートミールなるものを食べてみましたが、これはほとんど味見しただけ。
とても食べられたものではありませんでした。前途多難!!

 今日のもう一つ、ジャガイモと野菜のホイル包み焼きは、中身がヒポクラテスのスープとほぼ同じなので、同じような感じでした。
レモンのスライスを入れれば良い感じになるでしょう。

 4/12 ゲルソン療法を開始して3週間が終わろうとしています。
体重も70kg→66.8kgと3kg余り減っています。

 レシピも少しずつ増えています。グルテンバーガーを入れたハンバーグはとても美味しかったですが、
グルテンバーガー自体に100g中に300mgほどのNaが含まれていますので、あまり頻回には食べれませんね。

 ゲルソン療法を開始してからというものNaの数値が気になります。

ちなみに、もっとも優秀なのは10割そばの30mg(これは、野菜と同じレベルです)

ところが普通のそばになると700mgとぐっとアップ(これは、マーケットで売っている茹でるタイプ)。

減塩しょうゆも3.5g普通のしょうゆが7g。そして、ここ香川県で全国的にブームのうどんはなんと1.5〜2g と圧倒的な数値。

さらにうどんにはおつゆにも沢山Naが入っています。

実はDr. Fujita も大のうどん好き!!毎日でもうどんを食べていたいほどです。そんなDr. Fujita ですが、
先週の日曜日にうどんを食べたところ、なんと塩味がとてもきつく感じられました。

なんだか、海水浴に行って口の中が海水でしわしわになった感じでした。

とても塩味に敏感になっているようです。良い傾向かも??

 Dr.Fujita の血液検査 コレステロール282→253(正常値219以下)、中性脂肪224→174(139以下)と、正常域まであと一息。

尿酸値は7.6とやや?Dr. Fujita の感覚としては、開始後4週目に入ってお腹周りがぐっと細くなってきたようです。

 で、日曜日はおそばにしてみました。そば湯は、そのまま飲んでみました

(これまでは、おつゆにそば湯を入れて飲んでいました??)うっすらと塩味がしました。

やはりおそばにも塩が入っているようです。10割そばは、めったにないので残念です。

 4週目、血圧もブロプレス4mg では110/70とやや下がり過ぎ?

飲む前の血圧130/80と落ち着いているのでブロプレスを4→2mg に減らしてみることにしました。

 4/15 血圧下がっているので、今日からブロプレス中止

午前中の血圧122/84と絶好調。体重は更に減って66kg

この1週間でお腹周りもずいぶんスマートになってきました。82cm

全盛期??のズボンが88cmだったことを考えると、とてもいい感じです。

お腹の脂肪が燃え始めるまでに時間がかかったということでしょう。

 そして、今日は4/17 血圧も依然絶好調!!

ついに16年間も付き合った降圧剤とも「さようなら」です

これって、すごいことかも。

 世の中、メタボ、メタボと騒いでいるけど、何かピントがぼけていませんか??

 本当にメタボを減らす気があるのなら、お腹周りなど測っている間に、
減塩食の一つでも勧めてみてはいかがかな??と、思っているのはDr. Fujita だけなんでしょうか??

 そんな、こんなでDr. Fujita の次なる目標はこのゲルソン食事療法を世に広めることとなったのです。

まず、ガンと戦える体づくりをしようというわけです。

 ゲルソン食事療法を広める拠点にと現在、若葉クリニックの2階のフロアーにゲルソン道場(仮名)を作ることにしました。

現在、5月中旬のオープンに向けて改装中です。

ゲルソン食事療法に基づいた食事や野菜ジュースを常時提供しようと思っています。

さらに、定期的にゲルソン食事療法の講習会を開催し、その普及活動を開始します。

記念すべき第1回目の講習会は5月25日を予定しています。

詳細が決まりましたらホームページで案内させていただきます。

 実際に患者さんに説明すると、皆さん都合の良いように??解釈されて通常の診察時間での説明は困難を極めています!!

例えば、「塩はダメですよ」と言っても、ほとんどの人は更に「しょうゆもダメです」と言うと、「しょうゆもですか?」と答えが返ってくるのです。

こんな感じですから、ゲルソン食事療法の厳格さを伝えるには、きちんとした場をもうけないと、

そしてゲルソン食事療法を本当に必要としている方に伝えないといけないと思う今日この頃です。

 全ての基本は食事です。

今、Dr. Fujita は本当の意味でこの言葉を理解したと感じています。

神に感謝。

 4/25の血液検査の結果がでました。

中性脂肪だけ160(149まで正常)と微妙に高い。他は問題なし!!

ところが----なんと尿酸値が8.9(7以下が正常)と極端に増えています!!

 どうやら豆腐や納豆が尿酸値を押し上げたみたいです。

---玄米、ヒポクラテスのスープと豆腐か納豆の組み合わせの夕食がこたえたか?

(ゲルソン食事療法の原本では大豆などの豆類は禁止です)

そこで、しばらく大豆類は中止することにしました。

 1週間後に再検査してみます。

まあ、実際にやってみると予想外のことが起こるものです。

もともとの病気を確認して、食事内容を組み立てる必要がありそうです。

 すぐに思い付くのは糖尿病でしょう。

血糖値を確認しつつ、1日のカロリーを決めないといけないようです。

果物と玄米の量のコントロールが必要となるでしょう。

(原則的には、ゲルソン食事療法にはカロリーの制限はありません)

 さて、4/29の血液検査の結果です。

尿酸値は期待通り7と正常値の上限まで下がっています

やはり、いくら良いと言っても豆腐の食べ過ぎには注意が必要です。

豆腐は週に1回くらいが適当かも?中性脂肪も今回は118と完璧でした。

 と言うわけで、一部に誤算はありましたがDr. Fujita の高血圧、痛風に対する
ゲルソン食事療法の効果は抜群でした。

これほどの結果が残せるとは、思いも寄らぬ事でした。

特に、高血圧に関しては最低血圧が70mmHg と、信じられないほどの効果です。

 次は、レシピは進行中です(悪戦苦闘中ですが!!)ので、どれくらい塩分を取り始めたら
高血圧に影響が出るかを調べることです。そのため、今主要な食品の塩分を書き出しています。

1日2gの塩の摂取でどれくらいのおかずができるものなのか、4gでは?6gでは?とチェックして、
血圧との相関を調べてみたいと思います。

現時点の予想では塩6gも摂れば血圧も上がり始めるのではと思っています。

 と、こんな感じで考えていましたが!!
連休も近づいたところで、少々気がゆるみショウユの入ったタレをつけて食べたなど、
ほんの少しだけ塩分を数日だけ摂ったところ、
神さま!!最低血圧が上がり始めたではありませんか。

最低血圧は70台をキープしていたのに90まで上がって来ました!!

たった数日、それも極わずか??な塩分を摂っただけなのにです。

 ここで、Dr. Fujita は考えを改めることにしました。

基礎疾患のある患者さんには、その項目に関する食事内容は徹底的に厳守すること。

(その期間は、未定。希望的観測では、半年くらい頑張れば良いかも??)

 Dr. Fujita のように高血圧のある方なら、やはり塩分は0をめざすべきです。

1gもいけません!!

厳格さこそ、ゲルソン食事療法の本質です。

それこそが、真実なのです。  ちょっとだけ、大変です。

でも、ガンの患者さんなら十分に実行できる程度の大変さだと思います。