円形性脱毛症
円形性脱毛症は、100人に1〜2人と言われています。
その原因は、「精神的ストレス」
「自己免疫疾患」 「内分泌異常」 「遺伝的素因」などが考えられています。免疫異常、すなわち自分の毛根を外敵と間違えて攻撃することで脱毛が起こると言われています。
自律神経免疫療法の立場から言えば、
円形性脱毛症には一過性と頑固な難治性があります。
・単発型円形脱毛症
突然円形・楕円形に脱毛がおこります。 自然治癒率は
60%前後と言われています。自然治癒する場合は、約3〜6ヶ月程で発毛してきます。
しかし、どのタイプも重症型へと移行する可能性がありますので注意が必要です。
・
多発型円形脱毛症円形脱毛が
2つ以上できる場合で、数カ所できたりそれらが繋がってくると次第に難治性の傾向が強まってきます。生え際にできた場合などは治り難いと言われています。
・
多発融合型円形脱毛症
多発した円形の脱毛部分が互いに融合してくるもので、頭皮全体の髪の毛が抜け、
症状が進行すると全頭脱毛へと移行することもあります。
難治性ですので治療にもそれなりの覚悟が必要です。
・
全頭脱毛症頭髪が完全に抜け落ちてしまう脱毛症。治りも悪いことが多いです。
・
汎発性脱毛症全身の毛が全て抜け落ちてしまいます。脱毛症の中では一番重度な症状です。
通常の治療方法は薬物療法と理学療法が中心です。
1.自然治癒(最も理想的ですね)
2.
ステロイド(決して使ってはいけません----ですから、皮膚科へは行ってはいけません!!)ステロイド軟膏を塗布したり、脱毛部にステロイドを局所注射をします。
内服もあります。
3.
雪状炭酸圧低療法(とっても痛いのです---効果は不明??)ドライアイスを脱毛部に1秒くらい軽くあてて冷却する方法です。
1〜2週間に1回行います。
4.
局所免疫療法弱い皮膚炎を脱毛部に起こさせる治療法です。
5.
フロジン液医療用脱毛症治療薬の「フロジン液」
6.PUVA
療法ソラレンという薬品を内服または外用し、そこに紫外線をあてる治療法です。
7.
セファランチン
抗アレルギー作用のほか、血流促進作用、免疫機能増強作用、造血機能の改善作用などがあります。
円形脱毛症や白血球減少症に適応します。
日常生活
の注意!!・ストレスをさけ、睡眠をしっかりとりましょう。
髪の毛の成長は夜に活発になる
(
又、ストレスは交感神経を刺激し、末梢神経、毛細血管が収縮してしまう為、髪の毛の成長を妨げる原因になります。
・頭皮のケア
シャンプー・リンスは頭皮に優しいものを使用しましょう。
健康な髪には頭皮の清潔さが大切です。皮脂や垢などの汚れと混ざって毛穴を塞ぐフケも脱毛の原因となります。
そして、シャンプーはしっかりすすぎましょう。
頭部の指圧マッサージは血管や神経・筋肉のコリをほぐし、皮膚の新陳代謝を旺盛にします。
さて、ここからが本番です。
私たちの
自律神経免疫療法がストレスからの病気にいかに有効であるかは既にお話してきました。
この「円形性脱毛症」の原因が「ストレス」であり、「自己免疫異常」であるならば、
以前、円形性脱毛症のとてもひどい患者さんを治療しましたが、残念ながらHPへの掲載ができませんでした。
この患者さんも、現在では完璧な状態となっています。
さて、今回は、私どものスタッフが円形性脱毛症になりました。皮膚科での治療も数ヶ月受けましたが一向に良くなりません。
彼女、痛いのがイヤだといって、これまでは自律神経免疫療法を受けることを頑なに拒否していましたが、
皮膚科では治りそうもないので、ついにあきらめて??自律神経免疫療法を受ける決心をしました。
自律神経免疫療法特有の針を刺すときの痛み刺激が、少量の出血と共に非常に有効なのです。
写真は自律神経免疫療法開始前のものです。
皮膚科で受けた注射の跡が残っていますが、毛根は全く見られず、頭皮はツルツルの状態です。
この部以外にも、後頭部に1個の円形性脱毛があります。
H24年6月8日
そして、約2ヶ月半後の8月28日には、かなり髪が生え始めてきています。
ここまでくれば、彼女もホッと一安心です。
H24年8月28日
治療開始後、約4ヶ月です。髪の毛も随分長くなっています。
H24年10月18日