ゲルソン療法
ゲルソン療法を一言で表せるならば
「自然治癒力という人体の持つ生物学的可能性を最大限に発揮させる治療法」と、言えるでしょう。
そして、ゲルソン博士はガンについて次のように述べています。
「医学界は腫瘍のみがガンだと錯覚している。
これが最大の間違いで、ガンの腫瘍はガンの症状の一つではあってもガンのすべてではない。
ガンとはガン細胞や腫瘍を生み出すような体全体の栄養代謝の乱れなのだ。
そして、ガンとはすべての病気の中で最もひどく栄養代謝の乱れた病気である。
腫瘍に目を向けるのではなく、体全体の栄養代謝を正せばそれでガンは治る」
「私だけがガンの治療に成功してきたのは、私が医学界の定説を全く無視した療法をやってきたからだ」
「ガンになるのはガン細胞が好むような悪い食事を摂っているからだ」
便利になった代償に、私たちはかけがえのない健康を失おうとしているのです。
こんな時勢に、「私たちは、自分たちの暮らし方をゲルソン博士の教えに従って改めるべきなのか。
それとも、スナック菓子、デニッシュパン、ピザ、チーズバーガー、アイスクリーム、もろもろのジャンクフードを食べながら、
このまま苦しみに耐え続けるのか。その決断の時が来た。」とゲルソン療法の信奉者たちは述べています。
病気はどのようにして起こってくるかについて、ゲルソン療法では次のように考えています。
正常に働く身体にとって最小限のナトリウムは必要ですが、
このナトリウムは細胞外ミネラルであり、細胞外の液体にとどまっていなければなりません。
一方、カリウムは細胞内ミネラルであるために、細胞内の免疫系に必要とされるのです。
細胞外/細胞内のミネラルバランスが崩れたときに、細胞に損傷が起こります。
正常な菜食栄養では、あらゆる種類の植物素材は私たちの要求を満たすべき妥当な量のナトリウムを含有しています。
問題は、缶詰め、瓶詰め、保存、冷凍、その他あらゆる類の食品加工の工程で、ごく一般的な料理の中でさえ、
カリウムが失われ、ナトリウムが様々な形で加えられるということです。
体は、ごくノーマルには腎臓や便を通して過剰な塩分を排泄することができます。
しかし、その摂取量は日毎、年毎に圧倒的な量となり、過剰な塩分の蓄積と共に身体の塩分排泄力が減弱するか減失する点にまで到達します。
そこで、人の多くの酵素システム、免疫システム、そして肝臓がダメージを受けます。
その結果、不健康の徴候である病気という機能障害が作られることになるのです。
私がゲルソン療法を数ヶ月試してみて、日本には素晴らしい食品がありますので一部を変更してみました。
改良型ゲルソン療法の実際
@塩分の禁止:ゲルソン療法では、塩分のNa (塩=NaCl)があらゆる体調不良の原因となっていると考えていますので、無塩食が基本となります。
なぜNa なのかは、後ほど詳しくお話しします。
・塩、しょうゆ、ソース、みりんなどは禁止です。こうなると調理する場合の味付けの方法が問題となります。(この他、こしょうなども控えます)
・調味料として使用して良いものは、レモンなどの柑橘系の果物の絞り汁、酢、ワインビネガー、ニンニク、ハーブ、ハチミツ、黒砂糖などです
(但し、ハチミツ、黒砂糖は1日小さじ2杯までとします)
*塩については「さとうの塩」を必要最小限(1日3g以内)使用OK
A肉、魚などの動物性タンパク質の禁止と植物性蛋白質の積極的な摂取:肉、魚、貝類、乳製品、卵などすべての動物性の食べ物は禁止です。
一方、野菜や果物などの植物性の食べ物は積極的に食べましょう。
味噌、納豆などの発酵食品もOK。
B油脂類摂取の制限:すべての油脂類の禁止(動物性、植物性とも)。
例外として亜麻仁油のみ1日大さじ2杯(加熱は不可)を摂ります。
油は動物性、植物性を問わず加熱すると酸化され発ガン作用があります。
C大量の野菜・果物のジュースの摂取:カリウム(K)、ビタミン、酵素の補給を目的として1日2L、野菜・果物ジュースを飲みます。
この際、できる限り無農薬、有機栽培のものを使います。
マーケットで普通に売られているほうれん草は、水洗いをしたぐらいでは農薬がなくなりません。
(O-リングテストで調べると、リングは開きます)
どうしても手に入らない場合は、ほうれん草などは避け、
キャベツやレタス(外側の葉を取り除く)、ニンジン(皮をむく)、リンゴ(これも皮をむく)、ミカン(皮をむく)などを選びましょう。
ジュースは、搾り立てを飲むようにします。時間が経てば、急速にビタミンや酵素が失われるからです。
どうしてもと言う場合には、リンゴとニンジンだけのジュースを魔法瓶に口一杯まで入れて、空気に触れないようにして、4時間までなら大丈夫です。
ニンジンを使う場合には、ニンジンを最後に搾りレモンを絞り入れます。
こうすると、他のジュースと混ぜ合わせてもビタミンが壊れなくなります。
このジュースがゲルソン療法の命ともいえるもので、抗ガン剤に代わるものと考えています。
D糖分の制限:未精白の黒砂糖、ハチミツ、メープルシロップなどを小さじ2杯まで。
E主食は玄米:玄米は10時間、浸水してから炊いて下さい。
その他の注意事項
食事についてはいろいろな食事療法が存在していますので、全てをカバーする事は不可能です・・・・
最後には食べて良いものがほとんど残らなくなるからです。
特にガン患者さんは次の点に注意が必要です。
@焦げたものは食さない。
O-リングテストの創始者である大村教授は、魚の焦げ目は勿論のことパンの焦げ目もダメだと言われているほどです。
A精白した小麦粉を使ったものは食さない。
調理された料理を見てみると、洋食にはほとんど精白された小麦粉が使われています。
B絶対に食してはいけないもの。 コーヒー、牛乳など。