自律神経免疫療法と癌
ガンと自律神経免疫療法
自律神経免疫療法。
その基本は、「自らが持つ、免疫力を高めること。」
「免疫」は、 体の異常を監視して体を守り、また異常が発生したときには、治そうとする力をコントロールするシステムです。
よって、この免疫力さえしっかり発揮できる状態を保っていれば、どんな病気とも闘えるのです。
そして、これは、誰もが最も治りにくい病気だと思っている、また死亡原因NO.1にもなっている、ガンにも当てはまります。
ガンというと、早期発見が必須で、見つけたら即手術!とか、転移が怖い・・・など、 とても恐ろしい細胞のように思われがちです。
しかし、ガン細胞そのものは生命力の強い細胞ではありません。
実は、健康な人の体内でも、毎日100万個ほどのガン細胞が生まれています。
しかし、発病にはいたりません。
なぜでしょうか?
それは、先程述べた「免疫力」が働いて、ガン細胞をやっつけてくれているからです。
そして、やっつけてくれている立て役者は、具体的には、リンパ球です。
リンパ球は、簡単に言うと、白血球の中の一種類で、免疫をつかさどる働きをもち、白血球全体の35%くらいが正常値です。
自律神経免疫療法の理論的根拠になっている「福田−安保理論」を作られた、安保先生によると、
がんの患者さんはリンパ球の割合が白血球中全体の30%未満になっているそうです。
そして、これが免疫抑制の状態ということになり、リンパ球が30%を上回ると、ガン細胞がどんどん退縮し始めるのです。
進行性のガンでさえ、免疫が回復してくると、7割以上の割合で快方に向かうそうです。
そして、この「免疫力を高める」治療が、「自律神経免疫療法」なのです。
ガンになる人はリンパ球がしっかり働いていないということになります。
リンパ球の働きを左右しているのが自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスです。
交感神経が優位になれば白血球中の顆粒球が増え、リンパ球が減ります。
反対に副交感神経が優位になれば顆粒球が減り、リンパ球が増えます。
リンパ球のうち、ナチュラル・キラー細胞(NK細胞)と胸腺外分化T細胞(NKT細胞)、B-1細胞というのは、
発生学的には古いタイプのリンパ球で交感神経の支配を受けます。
特に、NK細胞はパーフォリンやグランザイム、NKT細胞はファス分子と呼ばれる物質を放出してガン細胞を殺します。
また、B-1細胞は、ガン細胞に対して抗体を作りガンを殺します。
一方、発生学的に新しいリンパ球にはT細胞とB細胞があり、こちらは副交感神経の支配を受けます。
共に胸腺で異物を認識する教育を受けて一人前になります。
T細胞にはヘルパーT細胞とキラーT細胞があります。
ヘルパーT細胞はB細胞やキラーT細胞に様々な指令を送り、B細胞は抗体を作って抗原を排除し、
キラーT細胞はガン細胞を攻撃します。
つまり、NK細胞、NKT細胞、B-1細胞、キラーT細胞がガン細胞をやっつけてくれるのです。
こうした免疫機能が備わっているにも関わらず、なぜ人はなぜガンになってしまうのでしょうか?
その理由はこうです。
ストレスが加わると交感神経が緊張し顆粒球が増えます。
ここで、過剰に増えた顆粒球は、活性酸素を放出して周辺の組織を破壊します。
組織が破壊されると、体は組織を修復するために新たに細胞分裂を促します。
ところが、ストレスがかかり続け、交感神経の緊張が続いて組織の破壊と修復が繰り返されると、
細胞増殖の調整ができなくなって無限に細胞を増殖させる「ガン遺伝子」に変わってしまい、
結果、無秩序に増殖するガン細胞が発生するのです。
ただし、このような状態となっても、リンパ球が十分に働くことができれば、
ガン化した細胞を排除することができます。
ところが、交感神経が緊張している状態では、リンパ球の数が不足し、
ガン細胞への攻撃力が低下し、発ガンを許してしまうのです。
さらに、NK細胞やNKT細胞は、ガンを攻撃する時にパーフォリンやグランザイム、ファス分子という物質を放出しますが、
これらの物質は副交感神経が優位でないと分泌できません。
いくらNK細胞やNKT細胞があっても副交感神経が優位に働いていないと、役に立たないわけです。
こうして、ついにはガン細胞が排除できる限界を超えて増殖を始めるのです。
従来の治療法の誤り
以上のような見解に立つと、これまで行われてきたガン治療が全く見当違いのものであることがわかります。
一般的に行われる治療法というのはどういうものでしょうか?
抗ガン剤による治療、手術、放射線治療などが代表的な治療法ですよね。
では、抗ガン剤から見てみましょう。これは免疫を抑制する薬です。
しかし、ガンはそもそも極度に免疫抑制の状態で引き起こされたものですから、全く逆効果であることがわかります。
また、抗ガン剤はガン細胞だけをやっつけるわけではなく、正常な細胞も攻撃してしまいますから、
強い副作用が表れ、患者さんが病気と闘う力を奪っていきます。
放射能治療もまた同じで、どんなに技術が高まっても、ガン細胞だけを狙い撃ちすることはできません。
そして、そもそも、抗ガン剤の中で、確実に効果のあるものは、ほんのごくわずかしかありません。
そのため、手術が行われたりするのですが、ここで、よく考えてみてください。
メスを入れるというのは、大きく体を傷つけることですから、体が緊張状態になるのは当然ですよね。
ちょっとケガをしただけでも、脈が速くなったり、緊張するのですから、手術ならなおのことですよね。
つまり、手術をすると、ガン細胞は切除できるかもしれませんが、交感神経がより緊張してしまい、
免疫がより抑制されてしまうのです。つまり、ガンになる原因がより強まってしまうのです。
そのため、手術をしても、転移してしまったり、体中に広がったり・・・ということが頻繁にあるのです。
ガンに打ち勝つ!
では、そうして発ガンしてしまった場合、増殖を続けるガンに打ち勝つにはどうすればいいのでしょうか?
これまでの医学では、ガンを切除したり、抗ガン剤を使ったり・・・という治療を行いますね。
しかし、どんなに技術が進歩しても、ガンによる死亡者数は、依然としてトップです。
それは、既述のように、現在一般に行われているガン治療が誤っていることの証拠です。
対症療法では、ガンになる根本的原因を取り除けず、ガンは治らないのです。
しかし、自律神経免疫療法の立場からすれば、ガン治療も決して難しくありません。
それは、ガン化の原因がわかっており、その原因を取り除けるからです。
ガン化の原因は強いストレスによる交感神経の緊張とそれによる、免疫抑制状態です。
つまり、ガンに打ち勝つには、ストレスを避け、交感神経の緊張を避けることが一番大事なのです。
ただ、ストレスフリーになるということは、一見、難しいことのように思われがちです。
しかし、自律神経免疫療法を行えば、薬も使わず、ストレスフリーな状態へ導くことが可能です。
というのは、自律神経免疫療法を用いれば、交感神経の緊張が解けるように、
副交感神経を刺激し、副交感神経が優位な状態へと導くことができるからです。
ガンは決して怖い病気ではなく、自らが持つ免疫力を高めることで、ガンに打ち勝てるのです!
自律神経免疫療法では、ガンの原因(万病の原因)は、ストレス=交感神経の緊張であると考えますから、
当然、治療は、精神的・肉体的に、一切負担をかけないものです。薬も当然使用しません。
その代わり、ガンは生命に関わる病気であり、手遅れになってはいけないので、
毎日でも自律神経免疫療法をお受けになることをお薦めします。(若葉クリニックでは入院による治療が可能です。)
また、ガンの家系の方の場合、予防的に自律神経免疫療法を受けることもおすすめします。