自律神経免疫療法と癌

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「がん」と闘う

 はじめに

 この記録の公表を気持ちよく許可してくれた彼女に感謝します。

 そして、これから後に続く「がん」の人たちに「がん」と闘う勇気を与えてくれた彼女に感謝します。

 

 彼女が若葉クリニックを初めて訪れたのは、夏も終わりに近づいた8月末のことでした。

彼女の病名は胃「がん」、しかも肝臓にも転移し、腫れあがった肝臓のために上に向いては眠れないほどになっていました。

 そして医者からは「すでに手遅れです。手術はできません」と告げられていたのです。

その時の彼女に残されていたのは抗がん剤による治療だけでした。

様々な思いの交錯する中、彼女は8月初めから1クールだけ抗がん剤療法を受けることになったのです。

 その結果、彼女に起こったことは食欲不振、全身倦怠感、口内炎などの副作用でした。

この間に体重も50kgから44kgへと6kgも減ってしまいました。

医者からの説明では、この治療を「がん」がなくなるまで何回も何回も体力の続く限り続けるとのこと。

 こんな治療を受けるのならホスピスへ行ったほうがいい。

そんな絶望的な思いの中で彼女は「自律神経免疫療法」にたどり着くのです。

幸いなことに彼女の妹さんが自律神経免疫療法のよき理解者でした。

手に入る限りの本を買い求め、読みました。

「私には、自律神経免疫療法、これしかない」
と思ったようです。

 そして娘さんがインターネットで、私たちの若葉クリニックを見つけだし、ついに若葉クリニックを訪れたのです。

勿論、親戚の方の中には反対する人も沢山いました。

 でも、「これは、私の人生だ、私が決める!!」

すべてを私たち若葉クリニックに賭けてくれたのです。

 

  あなたは巡り合わせということを信じますか?そして、そこには神がいるということを?

 ちょうどこの時、私は「レイキ・ヒーリング」をまさに治療に応用しようとしていました。

実験的に行った「レイキ・ヒーリング」で、予想もしなかった好転反応を経験し、強く「レイキ・ヒーリング」に確信を持つようになっていたのです。

 「自律神経免疫療法」「レイキ・ヒーリング」とを組み合わせて治療することで、予想以上の治療効果を上げるのではないか?

そんな思いを抱き始めたほんの数日後に彼女が若葉クリニックを訪れたのです。

彼女のために、神は私を「自律神経免疫療法」へと導き、更に「レイキ・ヒーリング」へと導いたのではないか?

確かに、神は存在する、そう信じられた瞬間でした。

 

 若葉クリニックを初めて訪れた彼女は精気無く、沈んで疲れ切った表情でした。

(後に彼女は、あれを死相というのでしょうと語ってくれました)

体調の悪さ、これからの先の不安、そんなものの全てをひとりで背負って訪れました。

 始めに彼女と妹さん、ご主人に「自律神経免疫療法」についての説明を行いました。

彼女はすでに何冊もの本を読んでいましたので、疑問点に私が答えるといった感じでした。

 彼女の診察を終えた私の感想は、次のようなものでした。

 「自律神経免疫療法」を知る前の私だったら(ちなみに、私の専門は消化器外科ですので彼女のような患者さんをたくさん診てきました)、なすすべもなく見守ることしかできなかったことでしょう。

確かに、彼女の状態は絶望的でした。

100人彼女と同じ状態の患者さんがいても、一人も助けて差しあげることはできなかったでしょう。

でも、今は違います。「自律神経免疫療法」「レイキ・ヒーリング」があります。

なんと、素晴らしいことでしょうか。希望を持って治療にあたれる、Dr.としても、患者さんにとっても----

様々な思いが私の中をかけめぐります。

そして、私は彼女に次のように告げたのです。

     抗がん剤には何の希望もないので中止すること、

    「がん」は極限まで進行しており、できるだけ早く体調を整える必要があること、

    そのために、最初の2週間は連続して治療を受けること。

 

 そして彼女は、「自律神経免疫療法」を受けてみることになりました。

初めての治療が始まったのです。

 私は、「自律神経免疫療法」を、レーザーと注射針を使って、手足の指と頭に軽めに行いました。

というのも、彼女の体力は今まさに尽きようとしていると感じられたからです。

フルコースで「がん」に対する「自律神経免疫療法」をいきなり行うことは、いくら好転反応とはいえ身体があまりに強く反応してしまうので良くないと判断したのです。

 

 「自律神経免疫療法」を初めて受けた時には好転反応といって、一時的に症状が悪化することがよくあるのです。

とくに、その患者さんに計画した「自律神経免疫療法」を初めての時にフルコースで行うとかなりな確率で好転反応が見られるのです、勿論その現れる反応の程度は患者さんによって違うのですが。

というわけで、彼女には特別に軽く「自律神経免疫療法」を行ったのです。

 初めての「自律神経免疫療法」は、何事もなく終了しました。

注射針の痛みも彼女にしてみれば毎日受けても問題ない程度でしかありません。

 そこで私は彼女に遠方のため、ふじた医院へ入院して、若葉クリニックへ通院して治療をするよう話をし、彼女は親戚の人たちにも説明をしなければと言って帰っていきました。

 

 早く、早くと言う気持ちで彼女の返事を待ちました。

とにかく、彼女に残された時間はとても短かかったのです。

 そして数日がたち、とうとう入院しての治療が決まったのです。

 後で聞いた話では、軽めに行った「自律神経免疫療法」を受けた夜は、気分も良くなり、更にこの治療法に期待を持ったようです。

 この時の白血球数は4800、顆粒球 3150、リンパ球 1580と比較的保たれていました。

しかしリンパ球は治療開始後もしばらくの間、更に減り続けました。

いかに、抗「がん」剤が免疫力を奪っていくかを雄弁に物語っています。

 

 そして、いよいよ9月4日から本格的に「自律神経免疫療法」が始まりました。

この日、遠方から着いたばかりの彼女でしたが、1日も早く治療を開始したいという思いから多少の無理を承知で始めたのです。

 1クール目は2週間連続して行うこととしました。

普通、「自律神経免疫療法」を受ける回数は週に1〜2回ですので、毎日2週間というのは異例のことです。

しかし、彼女の病状は進行しており、最高の状態に出来るだけ早く導くことが必要と思われたのです。

彼女の場合、また来週からやり直しといっている時間は残されていませんでした。

 そして、本格的な治療の開始を前に、私は彼女に「レイキ・ヒーリング」を受けるように強く勧めました。

というのも、彼女の病状は進みすぎており、いつもどおりに「自律神経免疫療法」だけをしていたのでは、いかに「自律神経免疫療法」が優れた治療法とはいえ「がん」との闘いが難しいことは目に見えていました。

そうです、彼女を救うには、奇蹟が必要でした。

どうしても「レイキ・ヒーリング」を受けて欲しい----そして、私の願いはかなえられたのです。

 初日、1時間にもおよぶ治療の結果、彼女の顔色はピンク色になり、「お腹がすいた」と言ったのです。

それまでは、抗がん剤治療の影響で食欲もなく、食欲の改善のためにステロイド剤の内服薬を渡されていたほどの人だったとは思えない言葉でした。

 「自律神経免疫療法」の最も特徴ある作用は副交感神経への刺激です。

それも、経験から「自律神経免疫療法」を受けた直後には既に副交感神経優位な状態になっています。

 一方「レイキ・ヒーリング」の受け手に望まれることは、できるだけリラックスして、自分を「レイキ」に対して解放することです。

 そうです、「自律神経免疫療法」で得られる副交感神経優位な状態こそ、「レイキ・ヒーリング」を受けるのに最も適したリラックスした状態なのです。

 「自律神経免疫療法」「レイキ・ヒーリング」との組み合わせ、両方の相乗効果でこれまで以上の結果を得られるに違いありません。

 彼女のためにも、そして彼女の後に続く「がん」患者さんのためにも、神は奇蹟を見せてくれるに違いない、そう確信して治療が始まったのです。

 

 今日は2日目の9月5日です。台風14号の接近で朝から雨模様のお天気です。

ここ数日、彼女と「自律神経免疫療法」「レイキ・ヒーリング」とのことで頭が一杯。

「レイキ・ヒーリング」
を行う人(ヒーラー)も、リラックスすることが「レイキ」を導き入れるためにとっても重要なことなのでしばし、瞑想。

 午後から治療に入る前に彼女に様子をたずねてみました。

昨日は私の手がとっても温かく感じられたとのこと、そして昨夕は、食事もおいしくいただけたとのこと。

そして、ふと「あれ、咳が止まっている!!」。

そうなんです、彼女は体を起こした状態だと、ずっと咳をしていました。横になると咳は止まるのですが。

それが、今日は若葉クリニックに来るときも咳が出てないらしいのです。

よし!!いい感じじゃないですか、少しずつ症状が取れてきています。

 「レイキ・ヒーリング」が終わって、ヒーリング中は眠っていてもいいんですよというと、まだまだ雑念が消えないのでと言う返事でした。

ヒーリング中に眠れるくらいリラックスしてもらえれば最高なんですが----

リラックスすればするほど「レイキ」は良く流れるのです。

 明日は台風が四国地方を通り過ぎる見込みです。

治療はどうなる?少し心配です。

 

 3回目(9/6)の日が来ました。

 血液検査の結果、CEAが、 62240(正常値5以下)、CA19-9が、 374200(正常値37以下)と非常に高い値です。

 これらの腫瘍マーカーの値は、検査室でも滅多に見ないほどの高い値を示しています。

白血球が5000とやや少ないのが気になります。抗がん剤の影響がまだまだ残っているのです----

台風はゆっくりしたスピードで近づいていますので、なんとか午後の治療はできそうです。

 台風の雨の中、来院。脂っこいものは食べられない、あっさりしたものが良いとのこと。

肝臓に手を当てると、圧迫されて苦しいとのことでしたので、明日からは少し浮かせて「レイキ・ヒーリング」をすることにしました。

 

4回目(9/7)です。

 普通の場合は、最初の4日間は連続で「レイキ・ヒーリング」を行います。

この4日間で、これまで溜まっていた悪いものをすべて洗い流すためです。最初の一区切りが今日で終わります。

 今日は、再び咳が出始めています。明日は止まっていますように。

しかし、表情には少しずつ精気が蘇ってきています。

 そう「がん」と闘うためには気力が必要です。

気力を高め、健康になった自分を黄金の光の中に思い浮かべるのです。

良いイメージを常に持つことが大切です。

 悪いものを洗い流すための4日間が終わりました。いよいよ明日から徐々に自己治癒力が目覚め始めるでしょう。

 

 5回目(9/8)。

 今日はついに好転反応が現れました。「レイキ・ヒーリング」中からおなかの痛みが現れたのです。

今日は5日目ですので、普通よりも少し遅く好転反応がでたことになります。

彼女の場合、それだけ「がん」の進みがひどいということでしょう。

 今日の「レイキ・ヒーリング」では特に腹部での「レイキ」の流れが悪いように感じられました。

「がん」
によるブロックが表面化し、「レイキ」の流れを妨げていたのです。

「レイキ」
が通常通り流れるまで時間をかけて「ヒーリング」を行なわなければなりません。

やがて、ゆっくりと「レイキ」は流れ込み始めました。

 このように病気が重ければ重いほど「レイキ」の伝導がブロックされ、流れなくなっています。

最初の4日間連続して「レイキ・ヒーリング」を受けることでこのブロックが破られ、「レイキ・エネルギー」に対して自分を開くことが出来るようになっていきます。

これから本当の意味で自己治癒力が働き始めるのです。

 6回目(9/9)。

 気候は秋へと足早に移り、暑かった夏もまもなく終わります。

 今日は、全体に「レイキ」の流れが良くなってきています、つまり流れ込む「レイキ」の量が増えています。

彼女の「レイキ」を受け入れる体勢が徐々に整ってきています。

 

 7回目(9/10)。

 今日は血液検査の日です。結果が楽しみですね。

 今日の彼女は咳も止まり、おなかの痛みもなく順調です。顔色も随分良くなっています。

 最初の一週間が終わりました。

明日は、日曜日。お孫さんが見えるとのことで、一休みです。

これほど長い間、一人の患者さんに意識を集中したのは初めての経験でした。

この間、2度「遠隔レイキ・ヒーリング」を行いました。

夜、1時間ほど毎日「レイキ」のための瞑想と「レイキによるセルフ・ヒーリング」を続けていますが、やはりその間も彼女の事を考えています。

彼女に奇蹟が起こりますように----

 

 8回目(9/12)。

 今日から第2週目に入ります。

 彼女の体重が1kg増えて、45kgになりました。

「がん」剤療法前は50kgあったのが、1週間で6kgもやせたんですって!!体重も少しずつ戻るといいですね。

食欲もだいぶ出てきましたからと、かなり明るくなってきました。

 「レイキ」の流れも随分良くなり、私は自分の手がとても熱くなるのがわかります。

血液検査は、期待したほど良くなっていません----リンパ球は、まだ下降線を辿っています。

-----抗「がん」剤療法恐るべし!!-----

1週間後に期待しましょう。(でも、リンパ球は1260と、なんとかボーダーラインの1200は越えています)

 

 9回目(9/13)。

 今日は、往診の患者さんがいたので夕方になってしまいました。

 昨夜は、足がほてって眠れなかったとのこと。

体を冷やすことは、免疫機能が低下するためよくありませんので、足がほてるのは良いことかも?

眠れなかったのは、ちょっといただけませんが-----。

今日も眠れないようなら、眠れるように刺激点を追加しようか、などなど考えています。

 

 10回目(9/14)。

 今日は患者さんが多いので 私 のリラックスがどの程度得られるかも問題です。

「レイキ」はリラックスした状態でよく流れますから。

どうしても、他の患者さんを診たあとは、精神が高揚してリラックスするまでに時間がかかるのです

-----これって、技術的な問題かも----瞬間的にリラックスする Silva Method なるものがあったのを今思い出しました。

先日、誘われたのですが、時間が取れないのでお断りしたのです。

やはり、こちらも勉強に行こうかな。

確か、土・日に10時間づつ、全部で4日間必要だったような----土曜日を休診にするって、難しい!!

でも、何事もタイミング、必要と思った時がその時です、きっと今なんでしょう。

というわけで、次回のセミナーに出かけることに決定。

11月頃かな?患者の皆さん、土曜日が2回続けてお休みになります---ごめんなさい。

 いよいよ治療開始です。開始時間がちょっと遅れたので、私の準備は万全です。

足の火照りはなく、よく眠れたとのこと、一安心。

確かに日々「レイキ」の流れが良くなっています。私の手が熱いくらい「レイキ」が流れるようになっています。

終了後、彼女は「今日は、とても暑かった」といってベットから降りられました。

私は「レイキ・ヒーリング」中「レイキ」が体を絶え間なく流れるので、とても暑くなります。

そのため冷房を26℃にまで下げています。

ですから彼女が
「レイキ・ヒーリング」中、寒いというので毛布を掛けてもらっていたのです。

それが今日は冷えることなく、とても暑かったといったのです。

勿論、「レイキ」の手はとても熱く感じるものなのですが、体全体も暑く感じるのはとても良いサインです。

「レイキ」
の流れが良くなり、自己治癒力も強く働くようになります。

 11回目(9/15)。

 連続して行う治療も、今日を含め、あと3回となりました。

 少しでも高いレベルにまで引き上げておくことが必要です。

彼女の感想では、体調は次第に良くなってきているとのことです。治療に対する反応も極めて順調です。

 神様、奇蹟を見せてください----どうしても、彼女には奇蹟が必要なのです!!

 「今日もとても暑かった」。終了後の感想です。

食欲も完全に戻り、全量食べられるようになりました。

食べ力とよく言いますが、気力と体力、病気から立ち直るには両方とも必要です。

 「電話の声が大きくなったと言われました」。声に力が戻ってきている証拠です。

気力と体力の両方が上昇しています。目の輝き、顔の明るさ、声の張り、体調の改善ぶりがうかがえます。

 12回目(9/16)。

 昨日から急に涼しくなり、夜は寒い程です。

 「3階まで歩いて上がりました」、いつもはエレベーターで上がり下りしているのですが、調子が良いので歩いて上がったようです。

手足もとても温かく、病気をしているとはとても思えません。

 13回目(9/17)。

 今日で、連続しての治療は最終日となります。

 長いような、短いような2週間でした。この間、本当にいろいろなことがおこり、彼女の回復ぶりには驚いています。

 医学的に厳密に言えば、「自律神経免疫療法」だけの群、「レイキ・ヒーリング」だけの群、両方を使った群の3つのグループを作って比較検討することが必要です。

しかし、実際には「がん」の患者さんを前にして、グループ分けなどするべきではない、と考えています。

Dr. にとってはベストをつくすこと、それが患者さんの信頼に応える最高の方法だと。

そして、患者さんにとっては、Dr. のアドバイスをうけて患者さん自らが選択し決定するのが最高の方法です。

それが「自律神経免疫療法」単独となるか、「自律神経免疫療法」+「レイキ・ヒーリング」となるかの最終判断は患者さんの選択にかかっています。

できれば「自律神経免疫療法」+「レイキ・ヒーリング」となって欲しいものです。

 今日は、血液検査の日です。減り続けているリンパ球はどうなているのか、貧血は良くなっているのか、気になるところです。

体調は確実に上向いていますので、血液検査に反映されるのが少し遅れているだけでしょう。

 体重はやはり45kgのまま、まだまだ抗がん剤治療の影響が色濃く残っています。食欲も良好なので、まもなく体重も増えてくるでしょう。

 2日間、休みが入ったので「遠隔レイキ・ヒーリング」を1度行いました。

 

 14回目(9/20)。

  今日から治療は、第2段階に移ります。週に3回のペースです。

  治療頻度については、難しい判断になります。

通常は週1回の治療で問題ありませんので、最終的には週2回まで減らしても大丈夫でしょう。

「レイキ・ヒーリング」のほうも、通常は最初の連続した4日間の後は、週に1〜2回のペースでいいので、こちらも大丈夫。

何はともあれ、数週間は週3回のペースでいきましょう。

  9/17 の血液検査の結果が出ました。

 白血球 7500、顆粒球 5100、リンパ球 1875 と、予想をはるかに上回ってリンパ球が増えてきました。

先週のリンパ球が1260だったことを考えると、驚異的な回復ぶりです。 

抗がん剤によるリンパ球の減少が始まる前から治療を開始できたことが、リンパ球の減少をボーダーラインである1200までで踏みとどまらせることに成功した大きな要因だと思います。

 そしてやはり、毎日行った「自律神経免疫療法」「レイキ・ヒーリング」の両方の治療効果だと考えられます。

きっと、「自律神経免疫療法」だけではこれほど急速にリンパ球を増やすことはできなかったでしょう。

目標の2000まであと少しです。 

一方、貧血はどうしても改善してこないので、明日から貧血に対しても「自律神経免疫療法」を行ってみます。

あっと、治療が隔日となったので明後日から開始です。
  

15回目(9/22)。
  今日は少ししんどいとのこと。まあ、多少の上がり下がりはあって当然でしょうか?

   明日は、娘さんたちが見えるので検査結果を知らせてあげるのだそうです。

  今日から、貧血の改善にも乗り出しました。これまで鉄剤の投与を続けてきましたが、全く効果ありません。

がんでは、よくあることです。リンパ球も増えてきたので、このままでも貧血は改善すると思いますが、少しでも早く上昇気流に乗ってもらいたいので---

16回目(9/24)。
  彼女、今日はとっても元気です。昨日、娘さんたちと一緒に、マーケットへ買い物に出かけたとのこと。

マーケットへ出かけたのは数ヶ月ぶりだったようです。娘さんたちも、彼女の元気さにとってもびっくりしています。

  今日は、血液検査です。治療回数が週3回になって初めての検査です。

今後の治療回数は、血液検査を基にリンパ球が減らない様に少しずつ減らしていきます----ただし、血液検査は少し遅れて変動しますので、慎重さが必要です。

  ここまで回数を重ねてくると、私も彼女も「自律神経免疫療法」+「レイキ・ヒーリング」をごく自然に行えるようになってきました。

お互いが、リラックスすることが治療効果を倍増します。

特に「レイキ・ヒーリング」においては、「レイキ」に対する信頼がヒーリング効果を左右しますので、私と彼女との信頼が深まってくることは重要なことです。

  今日は彼女に大きな呼吸と軽い運動をするようアドバイスしました。

できるだけ、副交感神経が優位になるようにもっていかねばなりません。

  治療が2日間休みになるので、「遠隔レイキ・ヒーリング」を一度行いました。

 

  9/26

 血液検査の結果がでました。

 白血球 7800、顆粒球 5616(72%)、リンパ球 1670(21%) とリンパ球は1歩後退していまいました。

ここまできても、抗がん剤の影響が見え隠れします。

一方、心配していた貧血はやっと改善してきました。赤血球 250万→283万、ヘモグロビン 7.5→9.2g/dl と、こちらは上昇傾向に入りました。
胃からの出血が減ってきているのでしょう。

  リンパ球のわずかな減少があるので、心配しすぎかとは思いましたが、治療回数を元に戻しましょうかと話しましたが、とにかくもう1週間だけ週3回の治療を継続することで様子を見ることになりました。

 「少しでも楽な状態になれると、元に戻すのはたいぎですね」と、彼女。

白血球全体としては、数が増えているので、リンパ球の個数も増えやすい状況にあることに違いありません。

  今週末には、腫瘍マーカーの検査もありますので、こちらも期待しています。半分くらいになっていないものでしょうか? 

 

 17回目(9/27)。

  今日も彼女は好調です。顔色も随分良くなっています。

  先週でしたか、彼女の後でいつも治療をうけられる方が、彼女が「はじめに比べて元気そうになって、まるで別人ですね」と言ってくれました。

うれしかったですね、患者さんにほめられるのは-----

 

  がんの患者さんやそれ以外の多くの病気で苦しんでいる患者さんへ。 

 「自律神経免疫療法」の優れた点は、副作用がないことです。まあ、多少の痛みはありますが。

それに、結構、即効性があることです。2〜3回、だまされたと思って受けてみてください。

体は正直ですので、かなりの患者さんは体調の変化に気づかれることでしょう.。

(勿論、どんな治療法でも全員が良くなるなんて事はありえません。特にがんの場合は、進行状態によって随分違ってきます。

それでも私がお伝えしたいのは、彼女のように絶望的な状態からでもがんに正面から立ち向かっている人がいるということです。)

---あなたが求めること、それがあなたを救う第1歩となることでしょう---

 これは、私たち若葉クリニックで作った「自律神経免疫療法」小冊子の表紙の言葉です。 

そうです、あなたが望まなければ、何事も始まらないのです。 

望まないがために、信じないがために、知らないがために、たくさんの患者さんがなくなっています。

 あなたの手の届くところに「自律神経免疫療法」は、存在します。

それは神からの贈り物である「レイキ・ヒーリング」と共に。

 

  18回目(9/29)

  秋の気配が次第次第に色濃くなっていく9月の終わりに、今年の冬はどんなだろうと、まだこぬ時に思いをめぐらしながら気節は次々に移っていきます。

  「昨日はマーケットまで歩いて買い物に行ってきました」うれしそうに彼女が言います。

マーケットまでは300〜400mほどでしょうか、さすがに帰りはタクシーに乗ったらしいのですが。

病院の中とは違い、マーケットまでの道筋には途中で腰を下ろすところがないので結構大変です。

確かに、私でも買い物袋をさげて歩いて帰ってくるとなると、ちょっとしんどい距離ですから。

今は外出するには絶好の気節ですので、トレーニングがてら買い物に出かけてくださいね。

  彼女、体力の回復と共に、精神面での立ち直りにも感心させられます。

彼女のとっても前向きな姿勢に心打たれます。

  深呼吸はお腹がつかえる感じで、まだうまくできないようです。初めの頃に出ていた咳はすっかり良くなっているのですが。

でも、まだまだ始まったばかりですから、あせらずゆっくりといきましょう。

 

  19回目(10/1)

  今日からは10月、いよいよ秋本番です。空気も澄み渡り、特にこの時期の夜は大好きです。

私は、月が大好きで満月が近づくと、なんだかとってもわくわくします。

特に「レイキ」を始めてからは、満月前後には外に出てちょっとだけ瞑想したりしています。

あまり長い間、外で立っているとちょっと変な人と思われても困りますので----ほんの少しの間だけ。

  昨日、廊下でくつろいでいる彼女を見かけました。

顔色も良く、とってもにこやかで、重病を患っているとは思えません。

やっぱり、若葉クリニックへ来られる時はかなり緊張されているんですね。

  今日は待ちに待った血液検査です。1ヶ月がたって、腫瘍マーカーはどうなっているのでしょう?

便の潜血反応は?(便の中に血液が混ざっているかの検査です。しばしば、便の潜血反応でガンが見つかります)

そして、リンパ球は?  今月は胃カメラやCTも要チェックです。

  今日はお祭り。ふじた医院にも獅子舞がやってきました。

彼女は遠方のため、見たことがないだろうと看護士さんが案内してくれました。

  ここ香川県では、獅子舞が盛んでどこの町でもこの時期、たくさんのお獅子が舞います。

小さな頃は、お獅子のそばにいる天狗さんが本当に怖かったこと---なにしろ追いかけてくるのですから---- 

 彼女の体重は2日前から500g増えて、45.5kgになりました。ご自分の体重計を持ってきて、毎日チェックしています。

体重も増え始め、これもまたいい傾向です。早くもとの50kgに戻ると良いですね。

  それでも、このところ食欲がわかないので、若葉クリニックのとなりのお総菜やさんで、食べたいものを買ってこようと治療が終わって出かけました。

いろいろな種類はあったようですが気に入るものは少なかったようで、たけのこの煮物などを買われていました。

やはり脂っこいものは、苦手のようです。 入院生活で食事にはちょっぴり苦労されているようですね。

  今月の目標は、ずばり退院しての治療です。

週に2回のペースなら、彼女通院できるでしょうか?彼女のお家から若葉クリニックまで、片道1時間半ほどかかります。

元気な人ならともかく、彼女にはちょっとしんどいかも----。

  治療が2日間休みになるので、10/2に「遠隔レイキ・ヒーリング」を行いました。

これまで、週に1回くらいのペースで「遠隔レイキ・ヒーリング」を行ってきました。

「遠隔レイキ・ヒーリング」は患者さんから離れたところからでも、「レイキ」を送れるのでとっても重宝しています。

必要なものは住所と名前、会ったことのない人なら写真があればベストです。所用時間は30分です。

 

  20回目(10/3)。

  検査結果がでました。白血球 6900、顆粒球 5100(74%)、リンパ球 1255(0.18%) と、リンパ球が低下しています。

リンパ球はボーダーラインの1200を維持していますが、少し心配な結果です。抗ガン剤の影響がまだまだ残っているのです。

  一方、腫瘍マーカーは CEA が62240→36360(正常値 5以下)と半分近くに、CA19-9 が374200→72940(正常値 37以下)と1/5に大幅に減少して、すごくいい感じです。

  貧血も少しですが、上向いています。

  全体としては、病状は改善していますので、リンパ球数を維持するために必要な治療回数が週に何回なのかが問題なだけです。

抗ガン剤の影響も少しずつなくなってくるはずですから、ここ2〜3週間頑張れば、リンパ球も維持できるようになります。

  彼女も「ここで私が頑張らなければ誰が頑張るの」というわけで、今日は急遽、治療を追加して週5回のペースとすることにしました。

彼女だけではありません、私も一緒に頑張りますから----そこで、「遠隔レイキ・ヒーリング」も治療のない日には行うことにしました。

  彼女の体重は56kgになっています。増え始めると、結構早いですね。

 21回目(10/4)。

  リンパ球数を気にしながらの今週になりました。

  「自律神経免疫療法」では、リンパ球数を基準に治療効果を判定できます。

彼女の場合、自覚症状も、腫瘍マーカーも改善していますが、リンパ球は治療効果を鋭敏に反映するようです。

治療回数を週6回→3回にした週の検査で、リンパ球は早くも減り始めていました。

こんなにリンパ球数が治療回数に影響されるとは思ってもいませんでした。

リンパ球数が治療回数まで教えてくれる---福田-安保理論に感謝。

  「自律神経免疫療法」を受けているガン患者の皆さん、治療回数は非常に大切です。

ガンの程度は患者さんによって違っていますし、患者さんの免疫力もそれぞれでしょう。そんな時、リンパ球数は絶好の指標になります。

とにかく、リンパ球数が1200以上になるまでは毎日でも「自律神経免疫療法」をお受け下さい。

リンパ球数は明らかに治療回数が増えるほど増えてきます。

次の目標は1800です。この数字は、ガンではない患者さんではよく見かける数値です。理想は勿論2000以上です。

  彼女の場合、リンパ球数はだいたい1500(開始時)→1200(6回/週)→1800(6回/週)→1600(3回/週)→1200(3回/週)と推移しています。

彼女にとって週に6回の治療は必要十分な回数ですが、現段階では週3回の治療では回数が少ないという結果になっています。(最低ラインを1800と設定して) 

 1クールだけの抗ガン剤療法は、終わって2ヶ月目に入った彼女にまだ色濃く影を落としています。

まだ、どうしても「自律神経免疫療法」の回数を減らせないのも、抗ガン剤の影響です。

彼女がもう1クール抗ガン剤治療を受けていたらと考えると、ぞっとします。

  今日は彼女、治療前にお隣のお総菜やさんへ買い物に。お寿司を買われたようです。 体調も良好で、徐々に活動的になってきています。

 

続く