自律神経免疫療法と潰瘍性大腸炎

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   潰瘍性大腸炎と自律神経免疫療法

 最近、多く見られるようになった潰瘍性大腸炎について解説しています。


 どんな病気?

  潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる難治性の病気です。

 症状としては、下痢や血便に始まり、病気の進行に伴って粘膜やウミに混ざった粘血便、

下腹部痛、発熱、倦怠感、貧血、体重減少などが現れます。

 

 潰瘍性大腸炎は、肛門近くの直腸からおこり、次第に大腸全体へと広がります。

直腸炎型・左大腸炎型・全大腸炎型の3タイプに分類されます。

 

 これらの症状は良くなったり、悪くなったりを繰り返します。

 再発は避けられず、生涯にわたり治療が必要なことから、1975年に難病に指定されました。

 発病年齢のピークは男性が20〜24才、女性では25〜29才ですが、

 若年層から高齢者まで、幅広く発症しています。

 そして、全国でおよそ8万人の患者さんがおり、年々増加しています。

 

 潰瘍性大腸炎の原因として有力視されているのは、免疫反応異常です。

腸管の粘膜には、外敵から身を守る機能が備わっていますが、

この機能が正常に働かないことが発病にかかわっていると考えられています。

そして、治療はというと「ペンタサ」や「サラゾピリン」という腸溶性のアミノサリチル酸(消炎鎮痛剤)や、

炎症をおさえるためにステロイド剤を使います。

そして、こうした薬を使い続けても治らないため、”難病”とされているのです。

 

自律神経免疫療法の立場から

    しかし、自律神経免疫療法の立場からすると、その原因は明確です。

潰瘍性大腸炎の真の原因は、

ストレスによる交感神経の緊張状態が招いた、顆粒球による組織破壊なのです。

本来外敵から身体を守るはず顆粒球が、ストレス(交感神経の緊張)により、過度に増加すると、

大腸の粘膜で活性酸素をまき散らしながら死滅していきます。

その結果、粘膜にびらんや潰瘍が形成されるのです。

 ここで、一般の治療法であれば、「ペンタサ」や、「ステロイド」を使用するわけですが、

これらはいずれも交感神経を緊張させてしまい、治癒に必要なプロスタグランジンの生産を抑制します。

(この抑制によって、痛みが抑えられるので、”治っている”ように感じますが・・・。)

 つまり、ストレスによる交感神経の緊張状態がある所へ、さらに治療として交感神経を緊張させる薬を投与することで、

 潰瘍性大腸炎は次第に難治化への道を転がり落ちていきます。
 

 そうです、様々な要因の中で最も重要なことはストレス=交感神経の緊張なのです。

そして、この状況を打開するものこそ私たちの「自律神経免疫療法」に他なりません。

交感神経の緊張をほぐし、副交感神経優位のリラックスした状態へ導きます。

そして、「自律神経免疫療法」を受けながら、徐々に薬を減らしてみてください。

もし薬を減らしても、症状が同じなら、薬を減らしている分、症状は改善してると考えましょう。

薬を完全に中止した時点から、症状は急速に改善していくことを実感できます。

 

NEXT(潰瘍性大腸炎の方による治療への感想)