ガン細胞は、いつ活発に増殖するか?

 

 ガン細胞は、夜間に活発に増殖すると言われています。

このため抗ガン剤を投与する場合にも夜間に投与した方がよいという意見があります。

 今回は、若葉クリニックで遠隔測定法によるO-リングテストでのガン細胞の活動性の結果をお知らせします。

 何事にもきっかけが必要です。

今回のきっかけは、末期ガンのために私たちの若葉クリニックへお越しになれない患者さん(Yさん)でした。

 

 Yさんのために何とか短期集中治療を行うことができないのだろうか?と、考えたのがO-リングテストの遠隔測定法でした。

離れたところの方のO-リングテストを行う方法です。

この遠隔測定法を用いれば、ご自宅で居ながら短期集中治療を受けて頂くことが可能ではないか?ということで

Yさんは、現在緩和ケア病棟に入院中ですが短期集中治療を開始することになったのです。

 波動転写水を始めとした治療用セットと服用指示書をお送りし、緩和ケア病棟での短期集中治療が始まりました。

実際に遠隔測定法による短期集中治療を行っていると、

患者さんを直接O-リングテストを行う場合には考えなかった利点があることに気づきました。

それは、Dr.FujitaがいつでもどこでもYさんのO-リングテストができるということです。

まず行ったのは夜間の測定でした。遠慮無く深夜まで測定ができます。

 というわけで、治療開始3日目(1/24)から夜間のテロメアとインテグリンの測定も開始したのです。

するとどうでしょう、PM10時に最終の薬を飲むことになっていたのですが、

PM10時以降になるとテロメア値は下がっていき、インテグリンの値は逆に増加して来るではありませんか。

昼の間は、薬を飲めばテロメアは増加しインテグリンは低下するというのがこれまでのパターンでした。

 従って、このPM10時以降のテロメアとインテグリンの値の推移は、

ガン細胞がPM10時以降に活発な細胞分裂が始まるためだと考えられるのです。

PM10時前までは1200台だったテロメアは、治療にもかかわらず次第に低下していき、

翌日の治療開始前が1日の内で最も低い値を示すことになると考えられました。

 思いもかけない収穫です。

このPM10時以降のガン細胞の活発化をうまくコントロールすることが治療の一つの鍵だったというわけです。

 一般に言われているガン細胞は夜間に活発になるということを、O-リングテストは証明したという訳です。

(註:Yさんは治療の日数が増えるに従って、現在は夜間のテロメアの低下はなくなっています)