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 自家感作性皮膚炎

 

 

自家感作性皮膚炎を発症し、両手足の広範囲に湿疹が出ています。

この2ヶ月半ほど薬は使用していないのですが、このまま続けて良いかどうかアドバイスを頂けないでしょうか。

経緯を以下に簡単に記します。

2年半ほど前に脛を怪我し、すぐに処置をしなかったため化膿しました。

その後暫くして足にジュクジュクした湿疹が出始め皮膚科へ掛かりました。

そこで弱めのステロイドと亜鉛系の塗り薬を使用しました。

その後、自宅近くの皮膚科へ移り、ベトベネート軟膏を処方され使用しました。

その時はすぐに症状が治まり、薬の使用も止めました。

数ヵ月後、再び貨幣上湿疹が出たため皮膚科へ行き、同じくベトベネート軟膏を使用。

今度は湿疹が収まってもすぐに再発し、軟膏薬を1年近くにわたり断続的に体中に使用しました。

そして今年6月下旬(2ヵ月半前)、これでは悪化する一方だと自ら判断し、薬を絶ちました。

その後、両手足に黄色い体液を伴った湿疹が出るようになり、特に8月中旬頃から湿疹の範囲が拡大し始めました。

また4日程前より、手足のそれまで湿疹が出ていなかった部分に小さなプツプツが出始め、そこからも黄色い液が出ています。

昨日、皮膚科で血液検査を受けました。結果は以下のとおりです。

好中球49.1%、好酸球18.7%、好塩基球0.7%、単球3.3%、リンパ球28.2%

なお併せて、薬(セフゾンカプセル、アレロック、グリチロン、マイザー軟膏、亜鉛華軟膏)も処方されましたが使用はしていません。

 

9月の初め、1通のメールが届きました。

症状が手に取るように分かります。

治療をしながら、次第に治りにくくなる----ステロイド軟膏を使用して、よく陥るケースです。

すぐにメールで、返事を書きました。

「第一に、皮膚を清潔な状態に戻すことが重要です。

高濃度炭酸泉に入ることが、必要だと思います。」

 

I さんは、その数日後、若葉クリニックを訪れました。

写真のように、皮膚の状態はとても悪くなっていました。

湿疹のあるところ全てから浸出液が出ています。

この日は、炭酸泉に入っていただき、自律神経免疫療法を行いました。

そして、色彩療法による遠隔治療も併用することになりました。

色彩療法のカラーを選んでみると、アトピー関連のもの、ブドウ球菌などの細菌類、真菌類などが

必要だと判明しました。

2度目の来院時、症状は劇的に改善していました。

そして、数回の治療後の10月25日の写真をご覧下さい。

 

Dr. Fujita の感想:高濃度炭酸泉が劇的な効果をもたらしたこと、

そしていつもなら必ず起こるリバウンドが、起こらなかったのは、遠隔治療のおかげだと思います。

もう少し頻回に(せめて週に1回)治療を受けることができていたら、もっと良くなっていると思います。

(お仕事が忙しそうで、なかなか定期的には受診できないようです)

もうひとかたアトピーの患者さんにも、同時期に遠隔治療を併用して自律神経免疫療法を行いました。

この方も、リバウンドがおこらずに順調に改善しています。


H20.9.10    H20.10.25